第75回神経生理検査勉強会事業報告

2024年8月17日(土)に第75回神経生理検査勉強会(現地聴講のみ)が開催されました。

今回は「神経伝導検査入門 ~基本から学ぶ神経のメッセージ~」をテーマに、コロナ後初めて現地開催し、全道各地から多くの方(会員25名、非会員46名:合計71名)に参加していただき、盛況のうちに終了いたしました。

 

講演1では『今日からはじめる神経伝導検査 ~検査のコツと注意点~』について、山本 大輔 先生(砂川市立病院 脳神経内科 医長)にご講演していただきました。

検査を始める前に症状はいつから?どこに?どんな症状があるなど、患者情報をピックアップし、皮膚温度計測するなど、神経伝導検査を行う前の準備の重要性から、検査波形の解釈にとても重要な軸索障害と脱髄の違いついても分かりやすく教えていただきました。

 

講演2では『神経伝導検査、好きですか? ~正中・尺骨神経伝導検査ライブデモンストレーション~』と題して、伊藤 栄祐 技師 (旭川医科大学病院 臨床検査・輸血部)にライブデモンストレーションをしていただきました。

正確に筋腹の上に電極を置くコツ、刺激部位が見つからない場合の検索方法、キレイな波形を導出する工夫、最後に正確に距離を計測する工夫など、匠な技術を初心者の方にも分かりやすく教えていただきました。

 

参加された皆様、神経伝導検査を好きになってもらえたでしょうか?今回の勉強会を通じて、神経のメッセージ(検査波形)を理解し、検査技術をアップデートする事で、より自信を持った検査結果を臨床側に報告出来る、一助となれば幸いです。

 

最後にご講演していただきました山本先生、伊藤技師、心より御礼申し上げます。

 

(文責 北斗病院 橋本 幸治)